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The Tech Between Us パート1

Raymond Yin:
子供の頃、好きな番組のひとつに「宇宙家族ジェットソン」というアニメがありました。今考えてみると、ジョージ、ジェーン、ジュディ、息子のエルロイが繰り広げるドタバタ騒ぎには笑わされましたが、私がこの番組に本当に夢中になったのはそのガジェットでした。そうです、私は昔からオタクだったのです。彼らの生活はテクノロジーで溢れていましたが、あの番組は未来のスマートホームをどこまで予見していたのでしょうか?例えば、スーツケースに変身する空飛ぶ車や、ロジーという名のメイドロボット、ホームオートメーションガジェットなど、挙げればきりがないほどたくさんありました。さて、現在では、ロジーこそいませんが、ルンバという名の円盤型の掃除機が床を掃除してくれます。服を畳んで片付けてくれるロボットの試作品も出てきています。 3Dプリンターで住宅を作ったり、SiriやAlexaに話しかけるだけでいろいろなことができるようになったり、数ればきりがないほどです。

さて、現在、Siri にRing Doorbell カメラと会話させたり、Alexa にNestサーモスタットを制御させたりするには、技術的にどのような工夫がいるのか?これらは同じ言語を使用しません。私のオタクの部分は面白がってそれらをまとめようとしたと思います。この状況は、本編でご紹介する、すべてを統合する単一のプロトコル・Matterの登場で解決することになるでしょう。今日は、ゲストにConnectivity Standards Alliance(コネクティビティ・スタンダード・アライアンス) (CSA) の最高技術責任者であるクリス・ラプレさんをお迎えしています。

ラプレさん、今日は「Tech Between Us」にお越しいただきありがとうございます。

Chris LaPré:
こんにちは。番組にお招きいただき、ありがとうございます。

Raymond Yin:
まず、CSAについて少しお話しいただけますか?

Chris LaPré:
私たちはかつて ZigBee Alliance として、約 20 年間活動していました。ZigBee についておよびエネルギーとスマートホームでZigBeeが行ってきた活動についてはご存じかと思います。3 年前に、Matter を開始しました。そこで、Connectivity Standards Alliance(コネクティビティ・スタンダード・アライアンス)と改名し、スマートホームやIoTの分野で必要となるすべてに取り組み、その成長を阻む・起こりうる障害を取り除くことをベースに活動しています。

ZigBee Alliance がZigBeeに加え、その他のことも扱うというのは理にかなっているとは言えませんでした。IoTの領域で何をするのかを広く示す、もう少し一般的な名称にしたかったのです。ZigBeeは私たちの技術の1つです。

Raymond Yin:
Apple、Google、Amazon、Samsungなどの企業をどのようにして取り込んだのですか?言うまでもなく、他の約 300 社ともすべて何らかで合意しています。それは驚異的偉業のようですが。

Chris LaPré:
この点については、CEOであるトビン・リチャードソン氏の功績を高く評価します。彼は何年もの間、すべての関係者に声をかけてきたに違いありません。Alliance 周辺の多くの人々が、スマートホームに必要なステップとして、IPに加え私たちと同じようなデータモデルを乗せることを思い描いていたと思います。また、Google、Apple、Amazon、その他すべての主要なプレーヤーがそれぞれ認識していたと、誰の目からも明らかだったことを強調したいと思います。過去に経験した面白い話があります。年に 1〜2 回開催されるHIVEと呼ばれる業界イベントがあります。パンデミックの間、このイベントはなかったのですが、業界関係者を集めて話し合い、問題を解決しようとしました。

5、6年ほど前、あるセッションで、IoT の妨げになっているものは何かということを調べていました。2020年までに 1 兆 2,000 億台のデバイスが現場に登場するだろうと、多くの人が予測していましたが、その目標にはほど遠い状態でした。では、何がそれを妨げていたのでしょうか?それを妨げていた大きな問題の1つは、エコシステムそれ自体でした。誰もがそれを問題と見なしました。ですから、この問題を一元的に解決し、IoT スマートホーム市場をより大きく、より良いものにするために、みんなで一緒に解決していこうと考えたのは、ごく自然な流れでした。

Raymond Yin:
当時は一種のアドホックセッションのようなものだったのですね?

Chris LaPré:
いいえ。HIVEは Alliance の一部ではありません。Alliance がそれを運営しているのです。メンバーと非メンバーに加えて、他の業界関係者も招待します。これらのイベントでは、問題とその解決方法について話し合います。我々は、メジャープレイヤーにエンジニアリソースとして必ず加わってもらえるよう努力し、問題の解決に取り掛かりました。それでも、さまざまな断片が所定の位置に収まるまでに、何年もかかりました。それが、当時 Connected Home over IP と呼ばれていたものに取り組むという、2019年12月の発表につながったのです。

Raymond Yin:
「CHIP イニシアチブ」をよく覚えていますよ。

Chris LaPré:
それこそが最初の発表でした。Amazon もSamsung Smart Things もすでに理事会メンバーでしたが、Google と Apple が理事会メンバーとして参加しメジャープレイヤーすべてが参画したことを発表するものでした。プロジェクトについて、そのプロジェクト名、Matter という名称を選択した経緯、そしてそ の開発プロセスについても説明しました。

Raymond Yin:
そして規格が設定され、今日、多くの製品展開が行われていますね。

Chris LaPré:
1.0バージョンの規格が確定したと発表しました。つまり2019年12月から2022年10月までが、開始から1.0までのタイムラインだったのです。

Raymond Yin:
標準的、平均的な消費者、私にとっては89歳の母が典型的な消費者であることから、私の母を想定しているのですが、ユーザビリティの観点から、そんな消費者にとって Matter はどのような意味を持つのでしょうか?

Chris LaPré:
 Matter 以前この市場では、エコシステムがすべて異なり、それぞれが独自の動作を定義していました。プロトコルは相互運用できません。だから最初は、これが自分の家で使えるのか、使えないのかを判断する必要があるんです。そして、決定したら、次はオンボーディングプロセスを考える必要があります。センサ、ドアロック、またはスマートプラグなどをネットワークに配置するにはどうすればよいのだろうか?そして、それらのすべてが同様に異なるパラダイムを持っているのです。したがって、シンプルさと相互運用性の観点から、Matter でその問題をまず解決することでした。ロゴを単一にして、今後すべての主要なエコシステムで対応していくことになります。

そうすれば、お母様はそのロゴを見て、同じロゴが自分のデバイスにあるから、これは自分の家でも使えることが分かるのです。また、バーコードか Bluetooth でペアリングすれば、そのまま使えるようになります。したがって、この2つの方法を知ってさえいれば、購入したデバイスがネットワークに接続され、動作するようになるのです。スマートホームの導入に踏み切れない人々にとって、その複雑さが最大の要因となっています。このような人々は、オタクである友人から、このような大きなネットワークを構築したはいいが、いつも複雑な問題を抱えこんでいるという話を聞くと恐ろしくなるのです。このデバイスはあのデバイスとつながらないとか、このデバイスとつなげるには、あのゲートウェイを使って、あのデバイスまで持っていかなければならないとか。私はこれらを「足場」と呼んでいます。家の中で余っているとある場所を使うのに足場を組む、Matterはその足場をすべて排除します。つまりシンプルかつ頼れるということです。

Raymond Yin:
私もその一人で、少しずつ、あちこちに接着剤をつけては、うまくいけば、そのまま使えるようにしています。

Chris LaPré:
そして、どこかのドライバでちょっとしたことが変わると、システム全体が機能しなくなるか、少なくともその1つのデバイスが機能しなくなると、ルールが破綻し始めるんです。このような複雑さを解消することで、複雑なことはこりごりというユーザーにも分かりやすくなっています。

Raymond Yin:
そう、箱から出して、ただ電源を入れるだけですぐ使えるのがいいという人のためのものですね。ドアベルがSiriに話しかけ、サーモスタットに話しかけ、魔法のようにすべてがうまくいくわけですね。

Chris LaPré:
その通りです。

Raymond Yin:
本当にそんなに簡単なのでしょうか?先ほどバーコードのスキャンの話がありましたね。文字通りスマホでスキャンするだけですか?パスワードやSSID、IPアドレスなどを入力する必要はないのですか?

Chris LaPré:
そうですね、ペアリングアプリはパスワードに対してSSIDを認識しておく必要があります。場合にもよりますが、完全に認識しておくのかあるいは一時的に情報を与えるかのどちらかでしょう。しかし、その情報を与えた後は、すべての認証情報は完全に舞台裏で形成されます。つまり、すべて自動的に行われます。また、別のエコシステムを追加する場合は、そのエコシステムにSSIDパスワードを通知する必要がありますが、エコシステムごとに1回、通常は住居一軒につき1回です。

Raymond Yin:
なるほど、本当にスマートホーム、さらにはコンシューマー領域の IoT デバイスの購入プロセス全般をシンプルにすることができるのですね。

Chris LaPré:
そのとおりです。また、一部のデバイスにはいくつかのオプション機能がありますが、現在その数はそれほど多くはありません。私はよくふざけてMatter暖炉について話します。Matterに暖炉はまだありませんが、Matter暖炉を作れば、多少は複雑な機能を搭載できるかもしれません。バーコードをスキャンするだけで、自分のアプリからオンオフができるようになるかもしれないですよね。例えば、暖炉の中で正弦波などが出せるとします。暖炉がサポートする独自の機能を実現するために、特別なアプリをダウンロードする必要があるかもしれません。ただし、これはオプションのセカンダリアプリであって、Matter はそのオプションをサポートします。だから、差別化を図るために、より複雑な機能を追加することができるのです。

Raymond Yin:
暖炉で正弦波なんて、思いつきもしませんでした。でも実際、そう言われてみると、本当にクールですね。

Chris LaPré:
実は Matter 暖炉に関する面白いアイデアはたくさんあるのですが、その話はまた別の機会にでもしましょう。

Raymond Yin:
人々、特に消費者が、Matter に期待すべきでないものは何でしょうか?

Chris LaPré:
Matterは、すべてのエコシステムを統合するようには作られていないですし、そんなことをやろうとさえしていません。実は、エコシステムを統合する方法を検討するためのプロジェクトがあります。しかし、必要なすべてのエコシステムを実行するのに、ログインが必要なスマートスピーカーと、不要なスマートスピーカーがある場合、それらはそれぞれ別個のものとなります。これでは、エコシステムが相互に通信することはできません。でも、Matter デバイスで、それらをペアリングすることができます。これは大きな進歩です。スマートスピーカーと会話できる電球があったとします。その電球は別のスマートスピーカーとも会話できます。だからといって明日から、異なるメーカーのスマートスピーカーが魔法のように会話できるようになるわけではありません。

Raymond Yin:
つまり、Home Kit やAlexaなどを再設計しようとはしていないんですね。ただ単に、それらを調和した環境にまとめているということなんですね。

Chris LaPré:
その通りです。どちらのエコシステムも、Matterをサポートするためにサインアップし、Matterを展開します。Matterのデバイスが市場に出回れば、Matterのデバイスを購入することができます。そして、私がどちらかを持っていようが、その両方のエコシステムで動作するのです。

Raymond Yin:
消費者が、今すぐ店に行って購入できるもので、Matterを搭載し、どのスマートスピーカーでも制御できるデバイスは何ですか?

Chris LaPré:
素晴らしい質問ですね。2段階に分けてお答えしましょう。Matterプロトコルは、今日、カメラを除く家庭内の主要なデバイスをすべてサポートしています。つまり、電球やスマートプラグ、スイッチなどが含まれます。照明器具、ドアロック、サーモスタット、窓ガラス、ガレージドアオープナー、そしてテレビです。テレビは、新しいスマートホームデバイスの一種として追加されました。これらのデバイスはすべてMatterでサポートされており、デバイスタイプで認証されています。認証されたデバイスタイプの多くは、今日から購入することができます。

Raymond Yin:
消費者は、手に取るパッケージに Matter のロゴを探すだけでいい。そして、もしそれがあれば、デバイスタイプでサポートされることになるということですね。

Chris LaPré:
その通りです。

Raymond Yin:
デバイスタイプは常に追加され、現在サポートしているデバイスもおそらく拡張されているでしょうね。

Chris LaPré:
はい。毎年 2 つの新しいリリースをサポートすると発表しましたが、春のリリースは約 1 か月後になります。そして、年末に向けて秋のリリースがあります。

Raymond Yin:
新しいデバイスタイプにはどのようなものがありますか?

Chris LaPré:
最も進んでいるのは、ロボット掃除機対応ですが、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、食器洗い機などの白物家電です。ほとんどは、洗濯機のサイクルの終わりを告げる、通知センサです。また、特定のデバイスの起動を遅らせることもできます。これらは最も進んでいます。カメラも注目されています。もしかしたら、秋のリリースには間に合うかもしれません。カメラへの対応は明らかに初期プロトコルに大きく欠けていた部分であり、より複雑であったことに起因していました。カメラは、ストリームや多くの異なるタイプのデータを送信していて、それらのストリームは同期させる必要があります。だから、デバイスタイプがもっと複雑で、少し時間がかかっています。もうひとつは、アクセスポイントと呼ばれるものです。Verizon(ベライゾン)や誰かが自宅に設置したWi-Fiアクセスポイントを想像してみてください。

デバイスと消費者が対話するには何が必要か?大まかに言うと、Verizonのセットトップボックスで事足りますが、いずれは対応できなくなるかもしれません。というのも、セットトップボックスは、ボタンのあるなしにかかわらずクローゼットに置かれたアクセスポイントよりも明らかにすぐれたインターフェイスで動作することができるからです。でも、Matter や IoT をより適切にサポートするため、アクセスポイントが行わなければならないことがあります。 現在では、SSIDを入力できるWi-Fi や多彩なインターフェイス搭載のノートPC、キーボードなどで、非常に限定された目的に合わせて作られています。エンジニアリングの観点からは、2つのポイントに注力します。

さらにエネルギー管理についてもお話したいと思います。家庭内でユビキタスネットワークが普及したことで、最近話題になっていますね。エネルギー分野での節約にどう活かせるでしょうか?エネルギーコストは大きく変動するなか、家庭では多くのエネルギーが無駄に消費されています。

世界中で多くのエネルギーに対する懸念があります。では、Matter はどのようにして節約に貢献できるかということですが、ここで大きな意味を持つのが、フレキシブルロードです。電気自動車は私たちのプロジェクトの1つです。そこで、Matter EV用充電器が登場します。

給湯器にもすでにプロジェクトとして取り組んでいます。こちらもまだ着手していない、大規模なフレキシブルロードを伴う分野です。プールのポンプやエアコンなど、家の中で稼働し大量のエネルギーを消費しています。1時間、2時間、3時間と遅らせることができれば、問題は起きないかもしれません。電気自動車の充電はその中でも最大の消費量でしょう。電気自動車の充電がすでに50~60%を過ぎ、まさにエネルギーコストがますます大きく上昇していくところである場合、これ以上のエネルギーコストをかけて60%から70%、80%にしたいと考えないかもしれません。あと数時間かけて充電する、または60%以上にしないなど選択できれば。ここで大規模なフレキシブルロードを使用して、電力会社からの通知からあるいは単なるエネルギーコストの節約を目的として調整を行うことができます。これらは私たちが興味を持って多くの活動を行っている分野の全体像となります。

Raymond Yin:
そういった場合まずスマートメーターが必要ですよね?
つまり、消費者はスマートメーターやその種のデバイスを家に設置すれば、そういった機能をすべて利用できることになりますか?

Chris LaPré:
実に良い質問ですね。数年前、スマートメーターやスマートエネルギーの影響で、ZigBeeがすごく流行ったのは興味深い出来事でした。
即答すれば「ノー」です。将来の潜在的なエネルギーコストに備えて、節約しておけばいいのです。

世界の多くの地域では、スマートメーターから始まるでしょう。スマートメーターには、家庭にある何らかのブロードキャスト機能が搭載されており、Matterで通信することができると考えられます。スマート・エナジーか、ZigBeeスマートエナジーとなるかもしれません。世界のどこかの国々で採用されている他の技術である可能性もあります。しかし、地域ごとに異なるデバイスで、価格や将来の価格とその閾値が検出されます。電力の負荷を減らせば30分以内に大金を支払いますというようなデマンドレスポンスを得れば、基本的に無料でエネルギーを取得できます。スマートメーターやOpen ADRのようなインターネット技術を通じ、電力会社からその種の情報と価格が送られてきます。今はIPベースなのでわかりやすく、インターネット上で価格を確認できるさまざまなオプションがあります。

Raymond Yin:
IPを取得すれば、同様に IP を持つ他のあらゆるものとほぼ通信できるようになりますね。

Chris LaPré:
そうです。アドレスが提供され、エネルギープロバイダからはそのアドレスに情報を提供してもらえます。このアドレスはプライベートではありません。

Raymond Yin:
特にここ真夏のテキサスでは、日中と夜間の負荷分散で、本当に大きな違いを生んでいることがわかります。このようなものは、国の送電網にとって長期的に本当に重要だと思います。

Chris LaPré:
そうですね。それは私が本当に取り組みたいと思ってるプロジェクトの1つです。家庭内の他の情報も得られるようになるので、消費者の節約につながるだけでなく、二酸化炭素排出量も減らすことができます。家庭内の機器が増えれば増えるほど、在宅しているかどうかをより細かく検知できるようになります。その情報を世界と共有したくはありませんが、家の中にある小さなデバイスが、「私は留守です。10個の人感センサがありますが、どれも作動していないので、サーモスタットを下げましょう。誰もいないこの家にエアコンをかけるのはやめましょう」と言うかもしれないですね。これは本当に大きな節約につながる方法です。というのも、多くの人は外出時にサーモスタットを下げるのを忘れてしまうからです。 

Raymond Yin:
オンデマンドで行う、あるいは需要がないときはその逆で、実際にNestをプログラムしておく必要があるということですね。

Chris LaPré:
そうですね、そして先ほども申し上げたように、デバイスはますます増えています。もっと多くのデバイスがこのネットワークに接続され、相互に通信するようになるため、人々の居住環境をよりよく把握できるようになることを期待しています。

Raymond Yin:
ここで、Matter準拠製品と家庭用エネルギー管理ソリューションの統合のパイオニアである、協賛パートナーのシュナイダーエレクトリック社からの簡単な質問をいくつかお届けします。詳細については、mouser.com/schneider-electricでご確認ください。

Raymond Yin:
Matterの技術提唱者として、世界中を旅してこられましたが、お気に入りの場所はどこですか?

Chris LaPré:
ちょうどリオから戻ったところです。あまり長い時間滞在したわけではありませんでしたが、とても魅力的な街でした。長旅の合間にさっと行って帰るだけの4日間の滞在で、ブラジルに行くのは初めてでした。人々は本当にフレンドリーで、本当に素晴らしいところでした。私の大好きな場所は世界中にたくさんありますので、最近のお気に入りの場所として、ここを挙げておきます。

Raymond Yin:
私もブラジルはいつか行ってみたいと思っています。まだ行ったことがありません。では、スターウォーズかスタートレックか、の質問に移ります。

Chris LaPré:
私の答えはやや複雑です。私は昔からスタートレックのネクストジェネレーションが大好きです。

Chris LaPré:
私の家族と友人はがっかりするでしょうが、はい、私はスタートレック派です。

Raymond Yin:
私もそうです。初代トレックが放映された時から大ファンになりました。ネクストジェネレーションも大好きでした。そして、大体はピカードのシーズン3はネクストジェネレーションのシーズン8ですよね。

Chris LaPré:
非常によくできたシナリオでしたが、スターウォーズは少しレールから外れたようなこともありました。

Raymond Yin:
でも、私はマンダロリアンが好きです。

Chris LaPré:
マンダロリアンは素晴らしかったですね。

Raymond Yin:
では、ご自宅にあるすべてのスマートホームデバイスのうち、Matterを通じて会話するのが楽しみなデバイスはどれでしょう?

Chris LaPré:
この件に関しては、それほど個人的なことを言うつもりはありませんが、よく耳にするのは、家の中のデバイスを交換する必要はないが、何かを交換したい場合、特に何かを支えているプラットフォームがある場合は、交換する必要がある、ということです。NestのサーモスタットをHome Kitと会話させるために、多くの人がいろいろと工夫しています。そのため、その足場を取り除き、直接会話ができるようになることをとても楽しみにしている人たちがたくさんいます。多くの人が私に相談してきたその「期待」をまさに実行すべきと考えています。それはいつできるのですか、と聞かれると、私はずっと「もうすぐ」と答え続けてきました。もうすぐです!

Raymond Yin:
それは間違いなく、すぐにですね。

Chris LaPré:
はい。

Raymond Yin:
先ほど、機械学習や人工知能の話が出ましたが 世界の終わりについての懸念はありますか?

Chris LaPré:
私には幼い娘がいます。彼女には、世界の終わりがすぐに来る、などということは話しません。しかし、確かに懸念はあると思います。AIの分野では、その分野に移行するのは慎重であるべきだと思います。私が読んだ多くのサイエンスフィクションは、デバイスがそれ自体を複製できるようになると、自分自身を複製しつづけ、必ずしも故意ではなく、すべての人を殺してしまうことになる、というものばかりです。ですから、私たちを殺すのは実際にはAIではなく、何かを無制限に起こすよう下されたある種の間違った決断であり、それが壊滅的な問題を引き起こすのです。

これは、私たちよりもはるかに賢い高度なインテリジェンスに到達するずっと前に起こることです。私たちは山のような問題を引き起こしうる極めて悪い決断を下す可能性があるため、本当に注意する必要があります。そして、そのような間違った判断がますます容易に下されるようになりつつあるのだと思います。

Raymond Yin:
GPT4が出ましたね、コンテンツアルゴリズムです。そして噂によると、GPT5は実際にAGI、高度な一般知能を達成するかもしれないそうです。

Raymond Yin:
GPT4が出ましたね、コンテンツアルゴリズムです。そして噂によると、GPT5は実際にAGI、高度な汎用人工知能を達成するかもしれないそうです。

Raymond Yin:
怖いかと聞かれれば、私は決してそんなことはありませんが。さて、朝はどうやって起きますか?

体の話でも、デバイスの話でもなく、朝何が起こしてくれますか?

Chris LaPré:
目覚まし時計について冗談を言いそうになりました。

今、これによりプラットフォームを得たということです。私たちはメンバー主導の組織であり、ここでの仕事はすべてメンバーがやってくれています。ですから、メンバーがやっていることを自分の手柄にするつもりはありません。しかし、この2つの大きな問題、健康/ウェルネスとエネルギー管理のスポークスパーソンとして、この2つの問題は、私が最も長い時間かけて考えてきた問題でした。そして、自分がどのような変化をもたらすことができるのか、常に抽象的でした。自分が行っている仕事が、これら2つの分野にどのような変化をもたらすことができるのか。そして今、ようやくスマートホームがどこに向かっているのかが見えてきました。誰もがそれに向かって前のめりになっています。誰もがやっているように見えますが、最初にテクノロジーを正しく理解すること。そして、それを次の2つの領域、エネルギー管理と健康/ウェルネスにつなげることで、大きな問題を解決することができるのです。

イギリスやドイツの政府関係者と話をしたことがありますが、どちらも10年後、20年後の大きな問題として、この2つの問題を考えています。高齢化が進み、どのようにケアしてよいか分からず、特にドイツや東ドイツでは、エネルギー問題が日に日に大きくなっています。ですから、このような問題を正しい方向に導くことができるのは、私にとっても大きな喜びです。そういう気持ちで朝を迎え、これから始まる一日にわくわくします。

Raymond Yin:
クリス・ラプレ氏との対談第1部を最後までご視聴いただき、ありがとうございました。第2部では、Matterについてさらに掘り下げたお話を伺いますので、どうぞ引き続きお聴きください。The Tech Between Us Podcastは、Matterについて取り上げたマウザーの特集コンテンツの一部です。さらにEmpowering Innovation Together全シリーズの技術記事、ユースケースなどのコンテンツをご覧になるには、mouser.com/empowering-innovationにアクセスしてください。

コマーシャル:
シュナイダーエレクトリックは、Matter規格の標準化に参画した企業の一社として、エネルギー管理ソリューション、EV充電などのMatter準拠製品の統合をリードしています。詳細については、mouser.com/schneider-electric をご覧ください。